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補聴器を着けたらどの程度聞こえるようになる?


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補聴器をつけた時の効果はご自身の聴力や語音明瞭度等によって異なります。 聴力は「どの程度小さな音を聞きとれるか」、語音明瞭度は「どの程度言葉を聞きとれるか」を表す指標となります。ご自身の語音明瞭度を知ったうえで補聴器を使用することが、補聴器と上手に付き合っていく近道となります。そこで今回は、語音明瞭度についてご紹介いたします。


「どの程度言葉を聞きとれるか」(語音明瞭度)について

語音明瞭度は、聴力測定結果からいくつかの音の大きさで、一つの音節(「あ」「い」「う」「え」「お」等)を提示し、正しく聞き分けることができる割合のことで、パーセント(%)で表されます。語音明瞭度が最も高い値を 最高語音明瞭度といい、補聴器を着けた時の効果を示す目安になるといわれています。語音明瞭度の数値が高いと補聴器の効果も期待でき、語音明瞭度の数値が低いと、補聴器をつけても「音は聞こえるのに言葉がわからない」と感じることがあります。
語音明瞭度の数値が低いからといって補聴器を着けても全く意味がないというわけではありませんので、効果の程度は補聴器販売員と確認しましょう。

語音明瞭度測定方法

測定は聴力検査室でヘッドホンを着け、何段階かの音量の語音を聞こえたとおりに回答用紙に書いていきます。
回答結果は、実際に補聴器をつけた時の効果を確認する際の参考にもなります。
耳鼻咽喉科では、医師が診断するために語音明瞭度検査を行い、補聴器販売店では、補聴器の調整のために語音明瞭度測定を行います。

「どの程度言葉を聞きとれるか」(語音明瞭度)の目安

下の図は「どの程度言葉を聞きとれるか」を測定した結果の例です。 赤い印が右耳の、青い印が左耳の測定結果を表しています。グラフの横軸は音の大きさをデシベル(dB)で示しており、縦軸は100点満点中、何点正しく書き取ることができたかをパーセント(%)で示しています。

語音明瞭度測定は語音で測定した結果です。実際の会話になると単語や前後の文脈からおおよその内容を推測しやすくなることから、
最高語音明瞭度の結果と比べて実際の会話のほうが正答率は高くなることがあります。
今回の例(上の図)の最高語音明瞭度は、

:右耳
 横軸_語音聴力レベル(dB) :60dB  →  普通の声の音量で提示した時*
 縦軸_語音明瞭度(%)         :70%  →  語音が70%が聞きとれた

 この場合、日常会話はほぼ聞き取れるが、聞きなれない単語や難しい内容の会話は聞き間違えることが想定できます。
*(参考)50dB~60dB:普通の声の音量で提示した時



:左耳
 横軸_語音聴力レベル(dB) :90dB  →  大きな声の音量で提示した時*
 縦軸_語音明瞭度(%) :90%  →  語音が90%聞きとれた

 この場合、補聴器をつけることで、ほぼ会話に困らなくなることが想定できます。
*(参考)80dB~90dB:大きな声の音量で提示した時

補聴器をつけた時の効果は個人差があり、全ての方が同程度の効果が得られるわけではありません。相手の話し方や環境によって聞こえの状況は変わるため、語音明瞭度はあくまで目安となりますが、補聴器のおおよその効果を数値で確認できます。
ご自身の語音明瞭度を把握したうえで、補聴器と上手に付き合っていきましょう。


この記事を書いた人

myRIONET 編集部

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