補聴器は「慣れ」が大切?

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初めて補聴器をつけると、「周囲の音」や「自分の声の変化」に違和感を感じることがあります。
違和感を和らげ補聴器の効果を上げるためには、時間をかけて補聴器に慣れていくことと、一人ひとりの聞こえに合わせて補聴器を調整することが大切です。

今回は、補聴器を初めて着けてから感じる違和感と聞こえの変化の例についてご紹介いたします。

着け始めてから最初の1週間

初めて補聴器を着けると、相手の声が良く聞こえるようになるだけでなく、これまで聞こえていなかった音を大きく感じることがあります。

  • 生活音が大きく聞こえる
  • 家の中を歩く自分の足音や、食器を洗う際の水の音、トイレの水を流す音が大きく響くように聞こえることがあります。

  • 自分の声が響いて聞こえる
  • 補聴器や耳せんで耳のあなを塞ぐため、自分の声が大きく感じたり、低く響いている感覚を感じることがあります。

  • 周囲の雑音が気になる
  • 車の走行音やエアコンの音など、これまで聞こえていなかった音を雑音として感じることがあります。

初めのうちは、家の中など比較的静かな環境で長い時間使用することで、補聴器の音に慣れていきましょう。できるだけ毎日補聴器を着けることも大切です。
それでも、あまりにも音が大きく不快に感じる時には、無理をせずに補聴器を外して、早めに補聴器販売店へ相談しましょう。

着け始めてから1ヵ月後

最初は大きく感じていた音に徐々に慣れ、聞こえに変化が生じます。

  • 補聴器の音に少し慣れてくる
  • 最初の頃に比べて、生活音や周囲の雑音にも少し慣れてきます。高い音(金属や食器がぶつかる音)はまだ気になりますが、公園で鳥のさえずりが聞こえるようになることもあります。

  • 自分の声の変化が気にならなくなってくる
  • 長い時間補聴器を着けることで、自分の声の変化にも慣れていきます。ただ、個人差も大きいため、ある程度は自分の声に違和感を感じるけれど、このくらいなら補聴器を使えるという程度に補聴器を調整してもらいます。

  • 1対1の会話やテレビの聞き取りが向上する
  • 家の中での会話やテレビの聞き取りなど、最初の頃に比べて聞き取れる言葉が増えてきます。また、人によっては補聴器を着け始めた頃よりも高い目標が生まれることもあります。

着け始めてから3ヵ月後

補聴器の音にかなり慣れ、毎日の暮らしに欠かせない存在となっていきます。

  • 日常生活の音や周囲の雑音にかなり慣れる
  • 食器を洗う際の水の音や自分の声、車の走行音など、これまで大きく感じていた音にもかなり慣れ、生活の中で補聴器があって当たり前の存在となります。

  • 家族や友人との会話が増える
  • 補聴器の音に慣れたことで、常に補聴器を着けて過ごせるようになり、家族や友人との会話でも聞き返しや聞きまちがいが減ります。そのため、会話がより一層楽しくなり会話の機会が増えていきます。

段階的な調整が重要

長い時間補聴器を着けることで補聴器の音に慣れるのとあわせて、着け始めてからも何度かお店に通って補聴器の調整をすることがとても重要です。初めのうちは、補聴器の効果が実感できる音の大きさから始めていき、音に慣れてきたら補聴器の音量を少し上げます。これを繰り返すことで、より良い聞こえを得ることが可能となります。
補聴器の音に慣れるまでには、個人差もありますが一般的には早くても3ヵ月程度かかるといわれています。初めから頑張りすぎず、補聴器販売店の専門スタッフに相談しながら音に慣れていきましょう。

いかがでしたか?
今回は、初めて補聴器を着けてから3ヵ月の間に感じる違和感と聞こえの変化の例についてご紹介しました。
慣れた環境(補聴器を着けていない状態)から、新しい環境(補聴器を着けている状態)へ移るためには、時間をかけてゆっくりと音に慣れていくことがとても大切です。長い時間補聴器を着けることで、補聴器の音に慣れることができるということを忘れないでください。

また、補聴器の効果を上げるためには、一人ひとりの聞こえに合わせた調整も大切です。補聴器販売店でしっかりと調整を行うことが、より良い聞こえをお届けするために重要です。

それでも、なかなか補聴器の音に慣れない、違和感を強く感じるといったお悩みがある際には、遠慮せずに補聴器販売店にご相談くださいね。一人ひとりの状況をうかがい、ご対応いたします。


この記事を書いた人

myRIONET 編集部

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