難聴と認知症の関係を知ろう!
今回は、慶應義塾大学名誉教授の小川郁先生*と、東京慈恵会医科大学 精神医学講座教授 同大学精神神経科 診療部長の繁田雅弘先生*による対談の一部をご紹介いたします。対談の全内容は「難聴と認知症の関係を知ろう!」の冊子でご覧いただけます。冊子(無料)をご希望の方は、お近くのリオネット補聴器販売店までお問合せ下さい。
*役職は2021年10月時点です。
はじめに
歳を重ねると、周りの音が聞こえにくくなっていきます。これは老化現象のひとつとして誰にでも起こりうることです。加齢にともなう難聴は、65歳以上で急増するという調査結果があります。また、65歳以上の認知症患者の割合は、2015年では15.5%(約6人に1人)で、今後は、さらに増加するだろうといわれています。
加齢にともなう難聴と認知症には、なんらかのかかわりがあるのでしょうか。本冊子では、『耳鼻咽喉科の専門医』と『神経内科の専門医』の対談を通して、難聴と認知症の関係を探っていきます。
難聴と認知症の関係性とは?
- 難聴は認知機能低下を引き起こす危険因子のひとつです
イギリスの医学雑誌ランセットによる国際委員会が、2017年に国際アルツハイマー病協会会議(AAIC)で行った発表では、認知機能低下の危険因子のうち予防可能な危険因子は9つあり、その筆頭に難聴が挙げられました。
- 難聴がもたらす社会的な孤立により認知機能低下のリスクが上がります
いくつかの研究では、高齢者の社会的な孤立(狭い範囲での社会関係、ひとり暮らし、他者との活動への不参加など)が、認知症のリスク増加や認知機能の低下に関係するといわれています。たとえば、難聴の方が、会話の相手に何度も言葉を聞き返すことをためらい、会話そのものに消極的になるとします。すると、難聴の方は徐々に社会的な孤立状態となり、その結果、認知症のリスクが上がるということが考えられます。
早期に聞こえを改善することの重要性
- 聴覚刺激が減少すると認知機能に影響を及ぼす可能性があります 加齢性の難聴に対して、なるべく早期に介入して聴覚刺激を増やすことで、言語機能あるいは言語による情動といった高次元脳機能*を活性化できる可能性があると考えています。
*高次元脳機能
言語、記憶、思考、空間認知、情動などの脳が持っている知的認知機能。聴覚も高次脳機能に関わるといわれている。
補聴器の適切な活用と販売店の選び方
- 補聴器の適切な活用には一定期間のトレーニングが必要です 補聴器は眼鏡と違い、つけるだけでなく音を聞き取るトレーニングが必要です。
- 補聴器を購入するときには、正しい理解と継続的なケアが必要です きちんとトレーニングを行う販売店(認定補聴器技能者*が在籍する専門店)で正しい情報提供と継続的なケアを受けて購入すべきです。
一般的には、補聴器をつけ始めてから少なくとも3カ月~半年ほどは、定期的に補聴器の音量などを調整しながら、徐々に音を聞き取るトレーニングを続けます。
*認定補聴器技能者
補聴器の販売・調整に関して、基準以上の知識や技能を持つ公益財団法人テクノエイド協会に認定された資格者。
出展:難聴と認知症の関係を知ろう!(2021年10月)
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